世界の庭キュー
昔から、庭作りや花々をこよなく愛してきた英国人。
そんな伝統を象徴する存在の1つが、世界でも最高規模を誇る総合的な王立植物園、キュー・ガーデンだ。約12万1000平方メートル(300エーカー)の敷地は、低木から高い木々、何種類もの花々の楽園でもある。キュー・ガーデンは2003年に世界遺産として認定された。
もともとキューは、ロンドンの村の1つだった。芝生に青々と覆われたクリケット場や、美味しいパブなどが、当時の面影を残している。一方、最近になってからオープンした新しい瀟洒なレストランもいくつかある。
キュー・ガーデンの見どころの1つが、「パーム・ハウス」だ。ガラスと鉄を使って建設された、洗練されたデザインの巨大温室で、内部には、バナナやマンゴーなど、熱帯の植物が生育している。
また、別の温室「プリンセス・オブ・ウェールズ・コンサーバトリー」内では、地球上にある10種類の気候を人工的に再現。巨大なアマゾン川のスイレンや、アロエベラ、何種類もの食虫植物など、珍しい植物が鑑賞できる。
ガーデン内には、「シャーロット女王のコテージ」と「キューパレス」と名づけられた2つの宮殿、さらに仏塔や唐門まである。唐門のほうは、「ジャパニーズ・ゲートウェイ」と呼ばれており、京都にある勅使門をモデルに造られたという。
キュー橋の北側には、音楽博物館やキューブリッジ蒸気博物館がある。音楽博物館には、小さなオルゴールから、巨大なワーリッツァーのシアターオルガンまで、いろいろな楽器のコレクションが展示されている。キューブリッジ蒸気博物館では、ヴィクトリア朝時代の蒸気ポンプ機関などが見学できる。
◇王立植物園、キュー・ガーデン◇
場所:Richmond Surrey TW9 3AB
電話:020 8332 5655
◇キューブリッジ蒸気博物館◇
Green Dragon Lane, Brentford, TW8 0EN
電話:+44 (0)20 8568 4757
Fax:+44 (0)20 8569 9978
